2018.03.28
肉離れについて
ランニング・ダッシュ・ジャンプ時に、太もも・ふくらはぎ等の痛み・違和感が出ることがあります。
単なる筋肉痛だと思い過ごしている方が多くおられますが、程度の差はあれども「肉離れ」といって筋の微細断裂になっている可能性があります。
痛みが出た時にはまず「RICE・ライス処置」をしたほうが良いでしょう。
ケガの応急処置で、4つの処置の頭文字をとって「RICE・ライス処置」といいます。
1、安静(Rest)
静かに患部を休めて下さい。
ストレッチ・マッサージ等はしないようにして下さい。
動かしたりすると治りが早くなるどころか、治りが遅くなったり、痛みがひどくなる場合があります。
意外と痛めた直後からストレッチやマッサージをする方が多くおられますので注意して下さい。
ストレッチ・マッサージは状態を良く見極めて行うことが大切です。
2、冷却(Icing)
患部を冷やしましょう。
氷で冷やすのが一番おススメです。
ビニール袋を2重にして氷を入れ、必ず氷がヒタヒタになるように水を入れて下さい。
これは冷え過ぎによる凍傷等の予防になりますので、ちょっとしたことですが重要です。
保冷材やアイスノン等は凍傷の危険性がありますので、氷がない場合に限って使用しましょう。
冷やす時間は、20分間冷やして、40分間は氷を外して皮膚の状態等を確認します。
ケガをして二日間はこれを繰り返し行いましょう。
お風呂の長湯も止めた方が無難です。
3、圧迫(Compression)
患部を適度に圧迫しましょう。
これは「腫れ」を最小限にする方法ですが、一般の方が間違った方法で行うと逆に痛みが増したりするので、行わなくても構いません。
4、挙上(Elevation)
患部を心臓より高く上げましょう。
足の場合は横になって、座布団等を足の下に入れて高さを出すと良いです。
痛めてすぐに来院できない場合は、ひとまずRICE処置をおこなって下さい。
肉離れといっても軽度から重度まであり、当院では圧痛や腫れの状態・動き等を入念に確認してから必ず「超音波エコー装置」で患部を確認し重症度を判定しています。
「超音波エコー」は妊婦さんが赤ちゃんを確認するのに使用するものと同じで、健康診断で肝臓・胆のう・膵臓・腎臓等を観察するのにも使われています。
レントゲンのように放射線被爆の危険性がなく、リアルタイムに患部を観察することができます。
この「超音波エコー」で慎重に患部を観察し重症度を判定した後、
痛みを軽減したり、炎症を抑える目的で電気療法・テーピング療法・鍼施術等をおこないます。
患者様一人ひとりに合った方法で早期回復を目指します。
注意しないといけないのは、肉離れは再発しやすいということです。
特に痛めて3週間以内に競技復帰すると危険性が高まります。
そのあたりは、慎重に判断しないといけません。
スポーツをしていると、試合があったりレギュラーを決める練習があったりでどうしても休めなかったりする場合が多々あります。
もちろん標準的治療期間はあるのですが、試合の日程や患者様の意向に最大限配慮し、共に納得できる治療法をご提案させてもらってます。
「明日試合なのになんとかならなないか」「練習しながらでも治せるのか」「どれくらい休んだら良いのか」等々
お困りの時は当院をご利用下さい。
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